【羽田空港】アクセス路線の競争が激化

 第2ターミナルから京急1

近年、国際化や飛行ルートの見直しなど、羽田空港の機能強化が続いています。

それに伴い、羽田空港へのアクセスも強化されています。

現在、羽田空港へのアクセスはリムジンバス、京急、東京モノレールが主ですが、JR東日本の羽田空港アクセス線が新たに加わることになりました。

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羽田空港アクセス線

羽田空港アクセス線は、JR東日本が東京都心と羽田空港を結ぶ路線として新たに計画しています。

早ければ2029年に開業予定です。

JR東日本プレスリリース(2019年2月15日)より

JR東日本プレスリリース(2019年2月15日)より

路線の大部分は既存の路線や貨物線を利用するもので、新たに建設するのは羽田空港から東京貨物ターミナルまでの約5キロ程度です。

新線建設に伴い、3つのルートを設定する予定です。

羽田空港から東京貨物ターミナル(大井ふ頭付近)までは共通ですが、そこから都心方面に3本枝分かれします。

東山手ルート

東京貨物ターミナルから東海道貨物線を利用し、田町駅付近で東海道線と合流します。

上野東京ラインを介して、宇都宮線、高崎線、常磐線と直通します。

上野駅、東京駅や北関東方面と羽田空港が1本でつながることになります。

浜松町ー羽田空港間は東京モノレールが運行していますが、ルートが重複することになります。

西山手ルート

大井町付近でりんかい線に合流し、そのまま埼京線に乗り入れます。

これにより、新宿、池袋方面と直通することになります。

埼京線には既にりんかい線、湘南新宿ライン、成田エクスプレスが乗り入れており、線路容量がひっ迫することになります。

臨海部ルート

東京テレポート付近でりんかい線に合流し、新木場方面と直通します。

新木場から京葉線への乗り入れも想定しています。

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京急、東京モノレールにとっては衝撃

京急は値下げで対抗

京急は、品川からエアポート快特、横浜方面からエアポート急行を運航させるなど、空港へのアクセスを強化してきました。

(参考記事)【羽田空港】京急線から羽田空港第2ターミナルへの行き方(反対方向もあり)

(参考記事)蒲田駅から京急蒲田駅・羽田空港への行き方

空港へのアクセスが京急の収益を支えていることもあり、羽田空港アクセス線は脅威です。

特に、品川、東京方面からの乗客の一部はJR羽田空港アクセス線への流出が予想されます。

京急としては、横浜方面はもちろん、東京方面からの乗客も手放すわけにはいきません。

品川ー羽田空港国内線ターミナル間のIC運賃は、現行では407円ですが、10月1日より、287円に値下げされる予定です。

路線建設のための投資額の回収が順調なため、値下げが可能になりました。

リニアとのアクセスでは依然として優位

羽田空港アクセス線は、品川駅を通りませんので、京急は品川から羽田空港を結ぶ唯一の路線となります。

2027年にはリニアが開業する予定です。

リニアの始発駅は品川なので、京急はリニアとの接続駅になります。(リニアとの乗り換え時間は課題ですが)

リニアから羽田空港へは、大部分が京急を利用すると思われますので、京急の役割はますます大きくなるでしょう。

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東京モノレールは苦戦間違いなし

東京モノレールは浜松町から臨海部を通り、羽田空港にアクセスします。

東京駅方面からの乗客は、羽田空港アクセス線に確実に流出するでしょう。

空港快速の運行によるスピードアップや乗り心地の向上などに取り組んできましたが、モノレールでは限界があります。

観光路線として生き残るか

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一方、東京モノレールは臨海部の高架を通り、空港アクセス路線の中で唯一、外の景色を楽しめる路線です。

ゆりかもめのように、モノレールそのものを観光の対象とすることで、生き残りを図るのではないかと思います。

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